魔女の宅急便キキに倣う、愛され女子のルール 前編-愛知のバイリンガルMC・引き寄せトーク®ANDSTORY-

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魔女の宅急便キキが、愛される理由

© 1989 角野栄子・Studio Ghibli・N

 

先日、息子と一緒に魔女の宅急便を見ました。

幼かった頃、思春期と、幾度となく見てきた映画ですが、大人になってから改めて見てみると、これまでと全く違う感慨が沸き起こってきました。

キキって、すごく魅力ですよね?

弱冠13歳でありながら、誰も知り合いのいない新天地で、多くの出会いに恵まれながら居場所を確立してゆく、まさに引き寄せ体質の典型とも言えるキキ。

彼女はその魔力を使ってではなく、私たちも真似できる、日常的な魅力で自分の世界を切り開いて行きます。

キキから学べる愛され女子のルールを、前編と後編でご紹介させていただきます!!

それにしても、色あせない名作って、本当にすごいですよね・・

何度も見てきたからこそ、キキが夜空を飛ぶシーンで松任谷由実のルージュの伝言が流れ出したときには思わず涙がこぼれそうになりました。

幾度となく音源を聴いた曲を、アーティストが目の前で歌うのを見た時の感動と、すごく似ている感情です。

かつての自分を、リアルに呼び起こすと、人は泣きそうになるのですね。

あの頃の自分を、愛おしむような感覚を抱かせてくれる、優れた芸術に出会える事も、生きている醍醐味ですね。

 

それにしてもルージュの伝言と言うあの曲のおしゃれさは一体なんなのでしょうか。

発売は1975年だったそうです。45年間、一瞬たりとも色褪せずずっとおしゃれであるという事の凄まじさ。

あの曲の歌詞の意味は幼心にはわかりませんでしたが、簡単に言うと夫に不倫された奥さんが家を出る歌です。

しかも夫のお母さんに告げ口をしに行くという、正義をかざして夫を追い込む行動に出ようとしている、まさにその瞬間を歌っています。

個人的な見解ですが、口紅で洗面所に伝言を残す奥さんを怖いと思ってドン引きしてしまうような男性は、きっと出世しないのではないでしょうか。

女性ならではの発想に、むしろ感心し、愛おしさを感じられる懐の深い男性であればこそ、不倫も出世もできるのだと思います。

そしてそんな男性の感性を信じているからこそ、ルージュの伝言を残すなどという奇抜な行動をとれたわけであり

明日の朝にママから電話で叱ってもらうわなどという、子供か!と突っ込みたくなるような名台詞が誕生しました。

しかもその名台詞に、マイダーリンと付け加える可愛さも忘れていません。

今頃夫は、慌てて友達に、私の行方を聞いているわ、と妄想して喜んでいる、ある種破滅型の女性にも思えますが、明るい曲調で、なんともおしゃれなポップスに仕上がっています。

キキの愛されルールを女性の皆様と分かち合う前に、まずは全ての男性に向けて、こんな女性の言動を、疎ましがらずに慈しんでほしいと言うメッセージを添えておきます。

その男性の懐の大きさが、名曲さえも産むのだということを、私たちは忘れてはいけないと思います。

個人的願望に寄ってきたので、本題にうつります。

 

愛されルールその1.直感に従う

© 1989 角野栄子・Studio Ghibli・N

 

ざわめく風の中、草原に寝転がり青空を見上げ、今夜は素晴らしい満月になるでしょう、というラジオの天気予報を聞き

今日発つ事にしたの!と決めてしまいます。

週末のためのキャンプ道具を借りてきたのに!と驚くお父さんにも「ごめんなさーい!」と言って、決定を覆す事がありません。

出発の翌朝、海に浮かぶ街を見つけて、私この街にするわと、これから少なくとも1年は住む事になる街を即決します。

常日頃から、運の良い人には、直感力が高いと言う共通点があると思います。

決断が早い事でチャンスの波に乗れるし、自分の感覚に従う事で、誰かのせいにするなどといった、依存的なスパイラルに陥る事もありません。

ちなみに直観を磨く方法は、例えば瞑想をするなど、色々あるようなのですが

条件は、ただ1つ、コレだと思うのです。

常日頃から自分はどちらがいいのか自分に聞く癖がついている。

例えば、スーパーでおいしそうな旬の野菜を見たら、食べたいとすぐ手に取れるのか!

今日、魚を食べるのか、肉を食べるのか。

安いからとか、家族は何が食べたいとか、思い巡らす以前に、そもそも自分が何を食べたいのか分かっているか

コーヒーか紅茶か聞かれて、癖でも習慣でも周りに合わせるのでもなく、自分が今どちらを欲しているのか、自分に聞けるかどうか?

小さなことから気をつけていると、直感力は自然に磨かれていきます。

 

愛されルール2.ジジとの心地よい距離感

© 1989 角野栄子・Studio Ghibli・N

 

キキは魔法の力で黒猫のジジと会話をすることができます。

いつだって気持ちをわかってくれる猫。
あんなにかわいい猫がいたら、私なら文字通り猫可愛がりして、過保護にしてしまいそうです。

しかしキキは、ホウキなどという、あんなに無防備な乗り物に乗せるのにも関わらず、ジジをカバンの中にしまうこともせず、アンバランスなそのカバンの上に乗せ、結果、ジジごと木に衝突しながら飛び立っていきます。

一見ジジは死んだかな?とも思えるシーンですが、

あれは、ちょっとやそっとのことではホウキから落ちたりしないジジの身体能力を、信じているから出来ることであり、そのことを示すかのようにエンドロールの中で、ジジが我が子に、ホウキの上でバランスを取る特訓のようなことをしているシーンがあります。

子育てや夫婦・友人関係等、コミュニケーションにおいて、相手の言動を詰ったり否定したりしてしまうという事は、そもそも相手の選択を信用できていない。また相手にも失敗する権利があるということを心得ていない、身勝手な振る舞いであり、良かれと思って言っていることも、決して相手のためにはなっていないという考え方があります。極度に過保護にすることもまた、同じです。

キキが、デッキブラシで飛んだ時、魔法が戻ったかのように思えたのですが、駆け寄ってきたジジの言葉は、まだ理解できません。

「にゃー」と鳴くジジに頬を寄せて、2人の間にあるありのままの関係性を慈しむ様子が描かれています。

自立していると言う事は、相手の自立性も認められているという事だと、教えてくれます。

 

愛されルール3.礼儀正しい

© 1989 角野栄子・Studio Ghibli・N

 

ホウキで降り立った新しい街の、通りすがりの人々に、キキはわざわざ自己紹介をし、とても気に入ったので、この街に住まわせていただきたいと思いますと挨拶します。

住みたいなら勝手に住めばいいのにと思ってしまうのですが、そうしないところが、キキが多くの人々に受け入れられていく原点と考えることもできます。

オソノさんと初めて出会ったとき、お客さんの忘れ物を届け、預かった手紙をきちんとオソノさんに渡しに行きます。

そして用が済んだら長居しようとせず、私はここでと、早々にパン屋を出ようとするのです。

その好感度が、オソノさんにキキを引き止めさせ、結果、オソノさんの家の空き部屋に居候させてもらえることになりました。

青い屋根の家の奥様や、黒猫のぬいぐるみを甥っ子に贈るファッションデザイナーさんなど、お客様には丁寧な言葉遣いをし、きちんと膝を曲げるカーテシーという挨拶をします。

森に落ちた黒猫のぬいぐるみを、ある意味、勝手に拾って窓際に飾っていたのは絵描きさんのウルスラ なのに、家の中に忍び込んでぬいぐるみを取り返すのではなく、まずは家主を探し、きちんと事情を説明した上で、返していただけますか?と相手の心情に寄り添った聞き方をします。

相手にお願いをする時、大切なのは自分の思いを伝えるだけではなく、こうしたいと思いますがよろしいでしょうか?と相手の気持ちを確認する姿勢です。

そこをスルーすると、相手は蔑ろにされたような気持ちになってしまいますので、通る提案も取らなくなってしまう、なんていう事が起こります。

 

愛されルール4.安い愛想を振りまかない

こんなに相手のことを慮れるキキなのですが、ピンチを助けてくれたトンボに、軽い調子で声をかけられると、「いきなり女性に声をかけるなんて失礼」だと、凛として意思表示をします。

ちょっと助けた位で、馴れ馴れしく声をかけてしまったばっかりに怒られるトンボは、怒られて嬉しそうな顔をします。

この事から、相手に嫌われたくないと愛想を振りまく女性よりも、自分の扱いを弁えている女性の方が、男性に安心感を与えるということが窺えます。

トンボにもトンボの友達にも決してヘラヘラと愛想を振りまかず、自分を蔑ろにすることがありません。

その意思を持った在り方が、大切にすべき女性だという認識を男性に与え、だからトンボは、わざわざリボンをかけた招待状を自分の足で届けもするし(しかもその際トンボは、ちゃんとパンを買います。)正装をしてパーティーのお迎えにも行ったのだと思います。

キキが旅立つ日のお母さんの言葉に、大切なのは心よ。そしていつも笑顔を忘れずにね。と言う、印象的なセリフがあります。

その「笑顔」の意味を、決して勘違いしていないスマートな女の子だから

トンボの空飛ぶ自転車で普通に交通事故にあった後、ものすごく怖かったんだもんと大笑いしてしまう、表現力の豊かさが、より心を捉えます。

男性を自分の思う通りに動かそうとすれば、それはワガママですが ( 確かに手をかけた女性にほど価値を感じる男性は多いとも思いますが、そういう事ではなく )  1人の意思を持った女性として、嬉しい、イヤだ、という自分のメッセージを相手に伝えていく事は、豊かなパートナーシップを築いていく上で、とても重要な事だと思います。

そして、きちんと、伝える力が備わっていれば、心にもない笑顔を貼り付けて安っぽい愛想を振りまく必要など、自然になくなっていくのではないでしょうか。

 

愛されルール5.ありがとうとごめんなさいが言える

トンボに声をかけられた時のキキのセリフです。

「助けてくれてありがとう。でもあなたに助けてって頼んだ覚えはないわ。それにいきなり女性に声をかけるなんて失礼よ」

キレる前に、一応お礼を言っています。

せっかく誘ってくれたパーティーのお迎えに間に合わず、トンボを待たせた挙句、結果的にパーティーにも顔を出せなかった後日

あんなに意地をはったトンボに対して、まず最初に、あの日はごめんなさい、と謝ります。

「ありがとう」と「「ごめんなさい」という言葉には、相手の気持ちを受け取ったと言うメッセージが込められていて、それは相手の存在を認めるという事につながります。

それが「ありがとう」と「ごめんなさい」が大切な理由なのです。

無条件に相手の存在価値を認める言葉であるから、人はその言葉を聞くだけで安心する事もできます。

後半につづく

 

 

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